浄土真宗本願寺派

ようこそ(*^_^*)お参り下さいました
最終更新日
仏暦2568年
2025年11月2日

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よくいただく質問ですが、どのようなお考えなのでしょうか。これには少し説明が要りますのでお付き合い下さい。
まず布施とは何か?サンスクリット語「ダーナ」の訳で「檀那、旦那」と書きます。金品財宝に限らず「笑顔で接する事」や「優しい言葉をかける」「また電車などで席を譲る」こともすべて布施になります。
簡単に言うと仏になるための修行(六波羅蜜)のひとつが布施行なのです。この布施は主に仏法を説く法施 (ほうせ)・金品を施す財施 (ざいせ) ・恐怖を取り除く無畏施 (むいせ) の三施があり、意味は施すこと、になります。
また布施という行為は施す者は、受け取る者と施す物があってはじめて施者になり、受ける側も同様なのです。つまり見返りを求めない、私のはからいが入らない布施がすぐれているとされるのです。
これも簡単に言えば差し出した以上、「もっと安くしておけば」とか「席を譲ったのに御礼も言わないなんて」みたいに思ってはならないということなのです。
さて、ご質問の「いくら?」のお心持ちはの中には、金品であれば安いに越したことはない、と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、財施は僧侶に直接入る訳ではありません。前述のように互いに支え合う、施し合うのが布施ですから、我々僧侶は財施に対し、法施(法話)をもって施主に施しを行っているのです。
回りくどいと思われるかも知れませんが、金額を明示していたら、それは料金になってしまいます。料金であればこれだけならこのくらいのお経になりますとしかお答え出来ません。そうでは無いのです。お法り、仏法をお伝えする皆様のお寺(伽藍)を護っていく為に活用させていただくのが布施なのです。
ですから、現代の金銭価値であまりにも少額では、お寺を維持出来ない事実を知っていただけたらと思います。
料金ではないので、全国平均なんてあり得ません。ただ地方地域によって、法事や葬儀、また月参り等の場面でご用意される、ある程度の金額目安はあると思います。
お世話になっているお寺の方やご縁のある御住職に直接聞いてみるのが一番ですね。